映画を作っています。監督・三島有紀子の公式ブログです。ここから、しなやかな、楽しい、いろんな広がりが見えてくるといいな、と、思っております。


by yukikomishimafilm
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本日の台詞

小さい頃,大阪では赤井英和がヒーローだった時代に生きていたからかもしれない。
私のまわりには
ボクシングが好きな人とやっていたという人間が存在してる。
技術的にすごいわかって見ていたとか、熱狂的に好きだったわけでもないんですけど。

仲良かった今は亡き音響効果のAは元ボクサーだったし
大親友の元新聞記者で現在ライターTは、元々ボクシング部で(よくある話しだけど網膜剥離であきらめたっちゅうやつ)
数年前初回のオヤジファイトに出場した。
現在、東洋太平洋ミドル級10位の友人Sさん・・・。
私もタイに取材しにいった時、 ムエタイの選手がおもしろくて、結局企画をそちらに乗り換えてしまった。

先日、「がんばれ元気」を描かれた小山ゆうさんを紹介された。
もちろん、昔「がんばれ元気」を読んでいて、三島さん というボクサーが憧れの存在として
描かれていたので 私は、三島 という名前でよかった、と誇らしく思ったものだ。

わたしは、当然の事ながら「あしたのジョー」と「傷だらけの栄光」、好きなので
思わず聞いてしまった。

「あしたのジョー」のあと、ボクシングの漫画描くの、こわくなかったですか?

「そりゃあ、こわかったよ。すごく」。

そのあと、まだデビューできなかった頃の話しまで聞かせてもらって
素敵な人だった。

自分自身はまだまだやることやれてないのですが、
今はぼちぼち 演出の立場でやらせていただけることがあります。
でも、会社を辞めて、助監督やってたころ、
時間がかかるというのは重々わかりながらも
助監督の仕事さえないと
何も表現できなかったりする日々が続いて
誰も読まない台本をただ、書くしかなくて。
猛烈に吐きたくなって
毎日毎日が耐えられなかった。我ながら、弱いねえ。

そんなころ、大親友の勧めで、ジムに通い始めた。
「そこの会長のお父さんは 三島由紀夫にボクシング教えてた選手やで。縁、感じるやろ」。
「まあな」。

最初は、ただ、限界まで汗を流して動く事の爽快感と疲労だけだった。

でも初めて、マスと言われていた 
リングで 一対一で三分を3ラウンドたたかう練習、があった。
相手は同じ頃に入った 若い男の子。
もちろん、本当に殴り合うんじゃなくて
お互いに、寸止め、する。
でも、これが いくら寸止めでも当たっちゃうんだな。
私の頭にフックがコン、と。ほんの、軽くです。

そんとき、驚いた。
瞬間、
明瞭に、
カチっという音がした。
ぶちのめしてやる、と。思うもんですね。
それで思い切り,殴ってしまって、みんなに笑われて やがて 止められた。

自分がまだ、生きていて誰かに何かを作用しようとしていることを再確認した。

帰りにジムのトレーナーに
「ゆっこちゃん、痴漢にあっても もうなぐったら ダメだよ」と
言われた。


ということで、本日の台詞は 
『ミリオンダラーベイビー』です。
「ボクシングは 尊厳のスポーツ。人の尊厳を奪い、自分のものにする」
そして
「タフだけでは生きて行けない」

そしてもうひとつ。
舞台『黴菌』の台詞。
「ひろーい世の中ですもの、嘘よりほんとのことを語る方が
下手な人っているんじゃありませんか。…広い世の中ですもの」


ここんとこ見直した映画…全部DVD  
「顔」(監督・阪本順治)
          「ミリオンダラーベイビー」(監督・クリントイーストウッド)
          「バウンド」(監督・アンディ&ラリー・ウォシャウスキー)
          「シークレット・サンシャイン」(監督・イ・チャンドン)
          「硝子のジョニー 野獣のように見えて」(監督・蔵原惟繕)←この作品だけ初見です。
          「㊙色情めす市場」 (監督・田中登)

ここんとこ見た舞台…「K2」(演出・千葉哲也)
          「アジアン・スイーツ」(作・演出 鄭 義信)
          「現代能楽集V」(演出・倉持裕) 
          「黴菌」(作・演出 ケラさん)
          

 
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by yukikomishimafilm | 2010-12-19 13:03 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)