映画を作っています。監督・三島有紀子のブログです。ここから、しなやかな、楽しい、いろんな広がりが見えてくるといいな、と、思っております。


by yukikomishimafilm
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2012.5.10 オンエア「たぶらかし」vol.6 さよなら ノクターン.  

2012.5.10 オンエア「たぶらかし」
vol.6 さよなら ノクターン.
監督させて頂きました。

私は、正直連ドラが苦手なのですが
一回ごとの読み切りスタイルで
大きく変えなければ三島の世界観で撮っていい
と言ってくださる希有なプロデューサーが
声をかけてくださった時には、ありがたく
誠心誠意、渾身の想いで撮らせて頂いています。

今回はピアニストの娘と盲目の父親との物語です。
母親との離婚により長い間会っていなかった父と娘が再会するのですが…。

いつものごとく、
ゲストのキャラクターから美術、衣裳の世界を
「色」にこだわって作ってみました。
美術部が予算のない中、工夫して頑張って作った素敵な装飾美術。
衣裳部とスタイリストさんが集めた、背景にマッチした鮮やかな色の衣装も素敵です。
制作部が探して来たロケーションも「白」を基調にした月の住処のような場所。
そして、効果部のつけた風や雨や足音の繊細さ。

でも、
一番大切にしたのはもちろんお芝居です。
ほぼ二カ所しか出て来ない密室劇なので
台詞合わせから始まって
動いてみて、テストして撮影…とやらせていただけました。

脚本は、森下直さん(映画「誘拐」「バッテリー」)

出演・谷村美月、段田安則、山本耕史、白羽ゆり

ゲスト出演は、松山愛里 緒川たまき 浅野和之 桜田聖子 

もちろん、みなさん、私自身ご一緒したかった方々です。
レギュラー陣はもちろんのこと、ゲストも素敵なキャストです。



◎松山愛里さん

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映画「ひぐらしのなく頃に」に出ていらっしゃった
松山さんは、若くて可愛くて
ものすごく頑張り屋で、感度のいい女優さんでした。
彼女の表現が、きちんと芝居として相手役のみなさんに伝わって
つき動いて行った部分も大きいです。私も燃えました。 



◎緒川たまきさん

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緒川さんは、声と立ち居振る舞い、が素晴らしく美しい人で
文學の香りの夢の中で生きているような現実感のなさが途方もなく好きです。
もちろん、緒川さんの舞台も
2001年の「三人姉妹」(演出・岩松了)からケラさんのお芝居と、
ほぼ見ているのではないかと。




今回は、念願叶って
目の見えない浅野さんの役の身の回りのお世話をしている
意味深な女性の役をやっていただけました。
目指していることを話すとその何倍にもして芝居してくださいました。



◎浅野和之さん

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正直追っかけと言っていい程この方の舞台と映画を見ています。
2005年、テレンス・ラティガンの戯曲「ブラウニング・バージョン」の芝居を見て
立ち上がれない程素晴らしいと思いました。≪あらすじ≫ パブリック・スクールの校内にある教職員住宅の一室。夏休みを控えた、終業式の前日。教師で、古典学者のアンドルウ・クロッカーハリス(浅野和之)は、心臓病のため明日でこの学校を去ることになっている。アンドルウは人に好かれる性質ではなかった。彼は、教師としても、妻ミリーとの夫婦生活においても、自分が落伍者であるということを認めていた。そんなアンドルウに、生徒や同僚、校長や新任教師、様々な人々が挨拶に訪れる。それは、いつも冷静な彼の心を激しく揺さぶるものだった。
(戯曲も素晴らしかった)

もちろんそれ以前もうまい方だなーと思っていましたが、
この時の浅野さんの演技に完全にほれた、ということです。
そのとき上演されたラティガン三部作は3本とも全部見ましたが、
浅野さんの演技を見るために「ブラウニング・バージョン」は2度見ました。
いくらでもおおげさに演じることができ、その上泣けるように持って行けるのに
抑えた演技で、静かなさざ波のように観客の心に忍び寄りしみ込んで行く演技は秀逸で、
自分が芝居をつける時の指針とさえなりました。
それからは、浅野さんのお芝居は
見られる時は全部見ています。

その浅野さんに今回は
元音楽評論家で盲目の父という役をやって頂くことができました。

目が開いたままで見えない演技をお願いしたのですが
これは相当難しい上、目に負担をかける演技です。

深夜ドラマの過酷な撮影の中で
それを見事に演じてくださり、
ご一緒に作れたことは至福の時間でした。

当然のことながら
谷村美月さんの熱演、
段田さん山本さんの「人生はハッピー♪」と思わせてくれるキャラ
そして なんと言っても元宝塚娘役トップの白羽さんのピアノが聞けますよ〜。
個人的にわたしは、この面々が働くORコーポレーションで
演出家として雇ってもらいたいくらい楽しそうだと思います。

放送は 5月10日(木) 23:58~ 日本テレビ系列放送
読賣テレビ「たぶらかし」vol.6 さよなら ノクターン

みなさんの名演技を
是非ご覧ください。
ここ。(←クリック)
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by yukikomishimafilm | 2012-05-07 09:35 | *お知らせ