映画を作っています。監督・三島有紀子の公式ブログです。ここから、しなやかな、楽しい、いろんな広がりが見えてくるといいな、と、思っております。


by yukikomishimafilm
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映画 『ぶどうのなみだ』についての〝ひとりごと〟by 三島有紀子

10月11日全国公開の映画『ぶどうのなみだ』は、
アオというひとりの男が挫折して絶望の淵に立ち、ワイン造りと出会いエリカと出会い、自分の根っ子を見つめ、再生を目指していく物語です。


 アオがまさに挫折する瞬間のシーンは、とても繊細なお芝居が必要で、
撮影現場のその日は、朝から主役の大泉さん、そしてスタッフもすごい緊張感でした。
誰もが、今日撮影するシーンが物語の起点になると理解してくれていて、
私自身も、いい芝居を絶対撮って帰るとハンターの気持ちで臨んでいました。
大泉さんの集中力が果てしなく高まっていくのがわかります。そして本番。いろんなタイミングがあわなければなりません。それらすべてが、大泉さんの芝居と一つになったとき、鳥肌が立ったのを覚えています。
このシーンを撮れた時、この映画が間違いなく「きちんと伝わる」映画になると確信しました。
 実際、この映画を見てくださった中谷美紀さんは、「このシーンでアオの気持ちが切実に伝わって、涙が溢れました」とわたしに話してくれました。

 大泉洋さんが新しい役に挑み、新しい人間像をまさに作り上げてくれた
『ぶどうのなみだ』を是非劇場でご覧ください。


そして、
撮影・月永雄太と照明・木村匡博チームの生み出したシネスコサイズの美しい映像、
大森仔佑子と十川ヒロコのキャラクターと世界観を深く掘り下げた衣裳の数々、
黒瀧きみえのファンタジーとリアルの狭間に位置する心躍る美術、
そして安川午朗のもう一本のシナリオのように構成された音楽も見所です。
是非、劇場でごらんください!

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by yukikomishimafilm | 2014-10-06 18:14 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)