映画を作っています。監督・三島有紀子の公式ブログです。ここから、しなやかな、楽しい、いろんな広がりが見えてくるといいな、と、思っております。


by yukikomishimafilm
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カテゴリ:三島の幸せ(もの・こと・ひと)( 105 )

奴(ヤツ)。

明日はMAだ。

そして今日は友人の命日だ。
昨年の今日、 バイク事故で亡くなった。

奴は、10年来の仲間で、音響効果や音楽プロデュースをやっていた。

奴は、「あしたのジョー」が大好きで、昔ボクシングをやっていた。
その後ミュージシャンから今の仕事について、自分で会社を立ち上げたパワフルな男だった。

奴は、見た目が少しイチローと萩原聖人に似ていて、女にだらしなく
毎回連れている女が違っていた。
結婚もして子供もいるし、私は「どうしようもないね」と一度言ったが、
奴は笑っていた。

奴は、いつもバイクでスタジオにギリギリに現れた。

奴は、音のセンスがよく、何よりいつも「こんなのどう?」と戦いに挑んで来た。
私は「いいんじゃない」と笑うか
「それよりこんな感じでは?」のどちらかだった。
そこから、いろんな話が生まれた。何にどう思っているのか。とらえ方の話。

とにかく、奴といる時間、
打ち合わせだろうが、
音を選ぶ作業だろうが、
仕上げだろうが、
なんだっていつも楽しかった。

何かを作りたいと思ったらまず最初に奴に電話をかけた。
「こんなのがしたい」と言うとすぐさま「じゃ、こうしよう」という話になり、
やるかやらないかなんて話には一切ならなかった。
すでにもうどうしようかとなり、そんな話しかした覚えがない。
「お金はないよ」と言う。
「いいよ。おもしろそうだもん」と返って来た。

音の感覚は言葉だけでは理解し合えないことが多い。
奴とは、すぐさま話が通じ合えた。

 私は、いろんな行程の中で、MA(音の仕上げ)作業が一番好きだと言っていた。
それは一番最後の作業でそれが終わると完成だからだと思っていた。

が、奴を失って、わかったこと。

一番好きだった理由は、『奴との作業だったから』、なのだ。

昨年、死を聞かされた電話を切った後、初めてこんな言葉が出た。
「バッカジャナイノ」。
バッカジャナイノ。バッカジャナイノ。バッカジャナイノ。
何度も出てくる。
やりきれないよ。バカヤロウ。

奴は、最後の1年、過労で倒れ、田舎で嫁さんとこどもと
向き合って暮らした。

回復して復活かと言う時のことだった。

まだ受け入れられないけど、とにかくさ、嫁さんとこども、見守ってやれよ。

いま、奴を失ったことの大きさを感じている。
でも、奴と出会った事の大きさも感じている。

    thanks  奴。

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by yukikomishimafilm | 2008-12-19 15:28 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)

『偶然の音楽』

随分と前の話になるけれど。

まだ9月の頃 ポール・オースター原作の芝居
『偶然の音楽』(構成・台本・演出 白井晃)を見ました。

終演後、翻訳者の柴田元幸さんとのトークがあり
おもしろい話がありました。
「ポール・オースターを訳す時にいつも考えるのは
人間はらっきょうか梅干しかという事です。

むいてむいてむいていくと、
核となる何かが残るのか、それとも残らないのか」。

さて、どっちなんだろう。

何かがあるようでなにもないのかもしれない。
ないように思えてあるのかもしれない。

よく考える。

むく作業。案外、いやかなり重要かなと思います。

まっ最終的には
そんなこと言っている自分は
とりあえず存在しているという事で床につきます。笑。
今日もこんなところでおやすみなさい♪

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by yukikomishimafilm | 2008-12-05 03:24 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)

郵便局の人

大切な書類を
ある郵便局から何度も出している。

その都度

郵便局員の女性が
手を合わせて念じてくれる。

その後の笑顔がいいんです。


そのようなお人



なりたいと思います。

私はその人にありがたやと手を合わせます。笑。


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by yukikomishimafilm | 2008-12-03 02:24 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)

美少年オンザラン♪

日々の暮らしに欠かせないもののひとつ。
それは、おもしろいお芝居♪

下北沢の駅前劇場に
「劇団・猫のホテル」の池田鉄洋さん率いる
演劇ユニット「表現さわやか」の「美少年オンザラン」を見にいきました。

詳しくは、こちら(☜クリック)

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いやー、笑った。笑った。

こんなに笑ったのは、久しぶり。

特に、モ、あっ、ネタバレはいけません(笑)

でも、あそこは、笑いすぎて、椅子から落ちるかと思いました(笑)

終演後、

原案・脚本・監督した「Beポンキッキ」の
脱力系フラッシュ・アニメ「いじいじくん」
春風亭昇太師匠の いじいじくん の
相手役 ウキウキくん を演じてくださった佐藤真弓さんや
池田鉄洋さん、村上航さん、岩本靖輝さんたちと 立ち話。

あー、おもしろかった!

大満足で劇場を後にしました。

まだ見ていない方は、こちらから(☜クリック)


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by yukikomishimafilm | 2008-11-25 16:16 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)
まだまだニッポンは、男社会。
なんて愚痴りたくなること。
私にも、たまにあったりします。

それに監督や脚本の仕事というものは、
よく言われるように華やかな世界でもなんでもなく

99%の苦しみと体育会的労働と1%の喜び。

なんだかエジソンみたいですが(笑)

何週間も何ヶ月も(あるいは何年?)かけて
作品が最後に良いカタチになった瞬間に天から後光がさしてくるような
その幸福の瞬間が好きで続けているようなものだったりします。

幸せの瞬間といえば、もうひとつ。

現場でものすごくクリエーティブな人たちに会えた時、
その人たちと心が通じ合った気がした瞬間。
そして、やっぱり、その感覚が作品に反映された時。
全ての疲れが吹き飛んで、アタマの先からツマ先まで、
喩えようのない幸福に包まれるのです。

この秋、ある映画のお仕事でお会いした
写真家の堀清英さんは、ニューヨークでも活躍してらっしゃった方。
堀さんのサイトです。(←クリック)

とても難しい条件だったにも関わらず、素晴らしい仕事に。
予算がない、スケジュールがない、キャストもギリギリまで決まらない。
ないないづくしでしたが、
堀さんが私のつたない説明を聞いた後で「じゃあ、やろうか」と、
やわらかな言葉で言ってくださった瞬間に、
あらゆる物事が成功の方向に向かって動きだすのが、奇跡のようでした。
(パートナーのミチさんとのコラボ感もとっても素敵でした)

本物のプロのアーティストって、こういうものなのか?と、
感服した二日間でした。

そのお仕事の内容は、年明けくらいには発表できると思いますが、

堀さんに頂いた作品のTシャツ。
私の敬愛するアレン・ギンズバーグを撮った堀さんの作品です。
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理想からほど遠い日々が続いて、
メゲそうになったりすると、このTシャツを着たりします。
すると、なにか良いことが起こったりするから不思議です。。
ほんとの心がこもったもの、それがクリエーティブなものなのかなって。

今日も堀さんTシャツでがんばりまっす♪


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by yukikomishimafilm | 2008-11-18 13:59 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)