映画を作っています。監督・三島有紀子の公式ブログです。ここから、しなやかな、楽しい、いろんな広がりが見えてくるといいな、と、思っております。


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カテゴリ:徒然映画雑記( 4 )

〝女優の映画〟

〝女優の映画〟・・・・東京カレンダーでそんな特集が組まれていた。

映画監督やクリエイターの方々が
いろんな〝女優の映画〟を答えられていて
面白い特集でした。

アットムービーの森谷さんから「載ってるで〜」とのことで
見せてもらったと言う訳です。
ちなみに森谷さんは 一位に「時をかける少女」原田知世さんをあげていました。
わかります。わかります。

ちなみに私も (誰にも聞かれていないけど)
考えてみました。
〝女優の映画〟と言えば・・・

「グロリア」ジーナ・ローランズ
「バグダッド・カフェ」マリアンネ・ゼーゲブレヒト
「隣の女」ファニー・アルダン
「女が階段を上る時」高峰秀子
「死刑台のエレベーター」ジャンヌ・モロー
「親切なクムジャさん」イ・ヨンエ

・・・とばっと浮かんだのはこんな作品たちでした。

みなさんの〝女優の映画〟ってなんですか?


※写真は「グロリア」のジーナ・ローランズf0189447_257178.jpg
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※「親切なクムジャさん」のこの表情にやられました。
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by yukikomishimafilm | 2010-06-04 02:50 | 徒然映画雑記
随分と前に
0号試写で,映画「孤高のメス」を見させていただきました。

臓器移植は是か非か・・ つまり人間の、何を持って死ととらえるか
という深遠な部分

エンターテイメントの
バランス、のすごさ。

監督の成島出さんの
「人間のこういう表情をとらえたいという瞬間」
をカットせずに 描かれている事,
またリアルに人間の肉体と医療の現場を写し出す事で
「生と死」がなまなましく伝わってきて、
とにかく 芝居も音楽も すばらしく
監督やプロデューサー、撮影の藤澤さんの人格が見えて来た作品でした。


実は、私の父は交通事故で脳死状態でした。
臓器を提供するしない、という話しはなかったのですが(年齢がいってたので)
延命治療を受けるか受けないか・・・という 選択がありました。

医者は すでに「脳死状態・・・死んでいる」という判断です。

私、若かったので

何言ってんの?この医者。
まだあったかいやん。脈うってるやん。
まだまだ生きようとしてるやん。
治療を続けてよ!!!
私は、「絶対してほしい」と断言していました。
当たり前です。

でも、母が
「せんでええんちゃうかな。お父さん、もうじゅうぶんがんばってはる」と小さな声で言いました。

その時、私ははっとしました。
言葉を失いました。父がどう考えてるかなんて 考えてなかった。完全な私のエゴです。
どんな風に父が死んでいきたかったかを 想像する必要がある。 
母は、
父の人生を考えて
もうじゅうぶんに生きて、ただひたすらに全うしてほしい、そしてこれ以上苦しまないでほしい・・・そんな母の願いがとても清らかで、
わたしは、兄の目を見ました。
兄は黙ってうなづきました。
そして、私も黙ってうなづきました。

そして、お医者さんが延命治療の器具をはずしました。
「個室にうつします。(それまでICUだったので)御家族で過ごして下さい」
と言いました。
それから、家族で交替で看ていて、4日後,家族全員の前で、父は、息をひきとりました。
脳死状態から 心肺停止まで ゆっくりと完全なる死を迎えたわけです。
父は生を全うしたと思います。
私は,この経験から
やはり 最後の細胞一つが死んで行くまで
    カラダノ温もりが完全に消えるまでは
「死」 と認められないと思います。 

ただ、
もしそこに
臓器を提供することで
生きてゆける命があったとしたら・・・
それはまた 違う考え方が生まれるかもしれません。
わかりません。

余貴美子さんが演じられた、脳死状態の息子の母親は 息子の臓器を提供するという決断をくだします。
彼女の決断は、息子はもし言葉を交わせたらどうしてほしいと言ったか,そこにひたすら向き合った結果だったところに共感します
彼女の選択は。命を分け合うという精神にあふれた 潔い生き方だと感じました。
きっとそれは 「息子を失ってしまった後の悲しみを含んだ複雑な感情」,そしてそれでも「しっかりと生きて行く」姿を
説得力のある余さんの演技で、 見せられたからだと思います。

じわじわと水が浸食して来るように
心に広がる 映画です。


堤真一さん
夏川結衣さん
平田満さん
安藤玉恵さん
生瀬勝久さん
もとても 素晴らしかったです。

ぜひ、ご覧ください。
6月5日、東映にて、全国でロードショーです。 


追伸・最近見た映画
   「息もできない」「川の底からこんにちは」「ユリ子のアロマ」「カケラ」
   「春との旅」(試写・・・今回ご一緒した撮影の高間さんと照明の上保さんが
参加されています)「ロストクライム」(試写)
  ・ここんとこ見た舞台
    「ブルー・オレンジ」(チョウ・ソンハ素晴らしいです。中嶋しゅうさんも千葉哲也さんも
     もちろん素敵です・・・)
    「父との夏」(高橋いさをさんのホン、忘れられない台詞がありました)
    「2LDK」(三浦有為子さんが作です。おもしろい芝居でした!本も、おもしろいです)
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by yukikomishimafilm | 2010-05-15 23:20 | 徒然映画雑記

男の台詞!3

今日の男の台詞は ビリー・ワイルダー監督の映画「お熱いのがお好き?」です。

これは超がつくほど有名な台詞ですが
ラスト,
ある大富豪の男が、女に扮したジャック・レモン(男)にプロポーズします.
だけど断る訳です.
「実は結婚出来ないの」
「どうして?」
「だってほんとは金髪じゃない」
「いいさ」
「タバコも吸うのよ」
「いいよ」
「サックス奏者と同棲してた」
「いいさ」
「こどもが産めないの」
「養子がある」
「わかってないな・・・・俺、男なんだ!」

そして男が言う台詞。

「・・・nobody 's perfect!」
〜完全な人間なんていない。

         そして映画は幕を閉じる.

ああ 本当にいい台詞だ.

そしてほんとにそう思う.
そこからスタートして
相手のいい所をたくさん見つけて
数少ない私のいいところも見つけてもらって(笑)
そうやって やって行ければ いいですよね。

共同作業である仕事もプライベートも。
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by yukikomishimafilm | 2010-02-28 09:42 | 徒然映画雑記

「赤い靴」と「trippen」

赤い靴という映画が有る。
人生で初めて見た映画なのですが。
4歳の頃の私は、バレリーナを夢見て
赤いトゥシューズに多大な憧れを抱いていました。
(ルイ・アームストロングのトランペット並みに)
だから今もはきつぶした赤いトゥシューズは
部屋に飾っています。

映画の内容は
うら若きバレリーナが
今まさにスターの座を
手に入れようとするとき
作曲家と
恋に落ちます。

赤い靴を履いて踊り続けるのか
(「一度履いたら死ぬまで踊り続けなければならないという
魔力を秘めた赤い靴」というアンデルセンの童話がベースになっています)
はたまた
好きな男性と結ばれる事を望むのか
その選択に迫られ
どちらも捨てる事ができずに
苦渋の中、列車に身を投じて死んでしまう
という物語です。

唖然としました。
なんせ、4歳です。笑。

父親に手をひかれ
考え込んでしまいました。
とりあえずどちらかを選べないものなのか・・・・。
父親は「あるなあ、うん。決められない事は確かにある」と
ぶつぶつ独り言のように言っていました。


スピルバーグは
「この映画は、
 芸術に関わる総ての人間が見るべきだ」と語っています。
もちろん、みんなが手に入れる幸せを持ったとしてもモノは作れる。
だけれど自分にある時間すべてをそこに投じてもいいという
覚悟ができているか、という問いかけが必要だと
スピルバーグは語っているように思います。

さて、私は赤い靴・・ではなく
trippenというブランドの靴を履いています。
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1992年にドイツ・ベルリンのアートギャラリーで
靴職人のマイスター資格を持つ男女の二人が始めたブランドで、
人体構造上快適でなおかつ魅力はそのデザインです。
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「どこにでも行ける どこまでも行ける」という
私の靴定義を見事に実現してくれた
靴トリッペンに出会った時、
ドイツ人になってもいいかなあと 
ふらふらと吸い寄せられたものです。笑。
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私たち、女が赤い靴をふみ絵に 
ひとつの生きる道を選ぶ時代から
靴を手にとる事でより
なりたい自分になり、行きたい所へ行き、どこまでも行ける
そんな自由に なれる靴・・・
それは生き方を変えるものだとさえ思いました。
なんてそう簡単な構造ではないですけど。

でもきっとトリッペンのデザイナーお二人は
ほとんどの時間や脳内を 
靴で埋めているだろうと考えますけどね。どうだろう。
おいしい時間と楽しいひとときも大切にしながら。

では明日もトリッペンのbladeをはいて、でかけよう!!!
坂も登れば、
ビストロにも行けば、
柵も越えます。笑。
ダンケシェーン トリッペン。


三島公式サイト yukikomishimafilm.com/
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by yukikomishimafilm | 2008-11-26 20:28 | 徒然映画雑記