映画を作っています。監督・三島有紀子の公式ブログです。ここから、しなやかな、楽しい、いろんな広がりが見えてくるといいな、と、思っております。


by yukikomishimafilm
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映画『少女』のこと。

ブログでは、
インタビューでお話できなかったり、
コメント書いたけれど発表されなかったものを
載せています。

今回は
真剣佑さんと稲垣吾郎さんについて。


真剣佑さんについて。
「初めてお会いした時、目が光りに満ちていて、作品に取り組みたいという意欲が漲っていました。わたしは渇望している人が好きなんです(笑)。現場でも、何度も何度も芝居を作り挑んでくれ、自分の撮影が終わっても現場にいて何かをつかみ取ろうとしていました。影から光りのあるところに移動して芝居する効果について話したとき、瞳孔が開き、彼の瞳がこの世界を包んでしまうかと思うほどでした。非常に知的欲求の強い少年=牧瀬を高らかに演じてくれたと思います」



稲垣吾郎さんについて。

「稲垣さんには、多くの映画好きの方がそうであったように、三池崇史監督の『十三人の刺客』で魅了され、舞台でベートーベンを演じられている姿も、澄んだ湖に火柱が上がったように美しく儚く心奪われました。この方に、‘普通の男が幸せを失い傷つきながらも、淡々と受け入れて生きる姿”を演じていただけたら、とお願いいたしました。稲垣さんとは、髪型から自転車の漕ぎ方まで、いかに普通の男に見せられるか細かく打ち合わせして高雄のキャラを作る旅をしました。自分勝手な女子高生たちの前で、また、悪意に満ちた人達の中で、この映画の中では、ただ一人、思慮深く、いまの日本に欠けていると思われる〝寛大さ〝と〝赦す(ゆるす)ことを知る人〝を表現してもらえたと思います。」

三島有紀子

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by yukikomishimafilm | 2016-10-15 20:58 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)
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*高校生が「少女」についてインタビューしてくれました。
質問も感想も新鮮でした。
また、ラストカットの解釈がオリジナリティがあって。
ハッとしました。そういう解釈をそういう言語で表現するのだなあと。
それはネタバレになるので記事には載っていませんが、
質問も面白く、
素敵な記事になっています。
是非、読んでください。

ここ。(←クリック)




*東京新聞 <家族のこと話そう>芸術の厳しさ 父に学ぶ 映画監督・三島有紀子さん
ここ。(←クリック)



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by yukikomishimafilm | 2016-10-12 00:31 | 三島の関心空間
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建築好きとして
建設新聞さんで、インタビューを受けさせ
ていただきました。
母校はヴォーリズ設計ですし、小さな頃から父親に連れられ、建築を見て回ってました。

今回も素晴らしい建築で撮影させていただけました。
豊橋市公会堂や早稲田スコットホール…。
是非、ゆるりとご一読いただければ幸いです。

「建築をデザインする人も大事だけれども、それを実際につくる職人さんたちの技術もとても大事だと考えています。技術は短期間では身につきませんし、技術の継承もあります。その歴史が建築の空間をつくっているということですね。映画も同じで、撮影、照明、美術、衣装などそれぞれの歴史ある技術の結集です。」

*本文に二箇所誤字があるのが残念です。
政策委員会→製作委員会
意匠→衣装

ここ。(←クリック)

http://kensetsunewspickup.blogspot.jp/2016/10/blog-post_98.html
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by yukikomishimafilm | 2016-10-11 12:07 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)
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映画は皆で作る総合芸術です。
スタッフのひとりひとりの技術と心意気、そして愛情が写りこむもの。
山本美月も初めてこの映画を見たとき
「みんなの愛情がつまった映画」と言ってましたが、
ほんとにたくさんのスタッフの愛情が注がれています。

◎まずは、脚本
とても面白いけれど映像化がとても難しい原作「少女」を目の前にして
一緒に挑んでくれたのが松井香奈さんです。
私がプロットを書いて、
いろいろ話しては、
書いて、
それこそ、膝を突き合わせて
神楽坂の喫茶店で何度も何度も同じサンドイッチを食べながら
作った脚本です。
松井さんは女子高卒業だし、
たくさんのアイデアを出してくれました。

◎撮影の月永雄太と照明の齋藤徹
月永さんとは、
『心の音』という作品で
長野の昼神で泊まり込んで撮った作品から
『ぶどうのなみだ』と一緒に作っています。

月永さんと齋藤さんが作り上げた
ショットはとても美しく、少女たちの醜さ儚さを強調してくれています。

◎美術の黒瀧きみえ
黒瀧さんの美術的センスは
「少女」の世界を作り上げるのにとても重要なのです。
「ぶどうのなみだ」「繕い裁つ人」と一緒に作っています。
映画の世界観を
いつも黒瀧さんと一緒に模索している時間が楽しい時間です。

◎音楽の平本正宏
いつも自分の頭になんとなくの
音楽の方向があり
自分としてはそれをテーマに撮ってるのですが
今回、そのイメージをはるかに越えた
テーマ曲のワルツを書いてくれました。
これは、メイポールダンスの曲であり、ラストにも流れます。
この曲が、この映画を象徴していますし、いろんなことを伝えてくれています。

◎クオリティをあげてくれる
助監督 佐伯竜一 演出部の小菅規照 目黒啓太 大黒友也
ラストシーンの少女が疾走するシーン。
スケジュールの都合で、一度、曇りで泣く泣く撮影したカットです。
でも、映画を象徴するカットと考えていたので、
もっと映画の強度を高めてくれるカットにしないとダメなんじゃないだろうか…
何日も悩んで相談しました、
「もう一度撮った方がいいと思うんだけど」
すると、演出部チーフが、少し考えて、「そうですねね」と。
スタッフやキャストのスケジュールを調整してくれて
夕陽が輝く日にもう一度チャレンジして撮り直したのです。
カットかけた時、「いいカット撮れたね」と隣で笑ってくれたのが演出部でした。


映画は、こんなたくさんの愛情で作られています。
まだまだこれは、ほんの一部ですが
是非、スタッフの技術と愛情を劇場で
楽しんでください。


【スタッフ】
脚本:松井香奈・三島有紀子
音楽:平本正宏
主題歌:GLIM SPANKY

撮影・月永雄太
照明・斉藤徹
美術・黒瀧きみえ
録音・浦田和治
編集・加藤ひとみ
制作担当・坪内一
助監督・佐伯竜一
記録・吉田久美子


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by yukikomishimafilm | 2016-10-02 16:33 | 三島の幸せ(もの・こと・ひと)