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映画を作っています。監督・三島有紀子のブログです。ここから、しなやかな、楽しい、いろんな広がりが見えてくるといいな、と、思っております。


by yukikomishimafilm
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4月&5月の文化部活動

撮影でなかなか書けなかったのですが
4月の文化部活動を書きます。

○映画「フロスト×ニクソン」
勝負に出る事の意味
それは 大きい。
負けても勝っても。

 受けて立つ事の意味
 それも同じく大きい。
 負けても勝っても。


○映画「ホルテンさんのはじめての冒険」(監督 ベント・ハーメル)
4月&5月の文化部活動_f0189447_0273333.jpg

前作の「キッチン・ストーリー」が
素晴らしかったので
見に行った。
これもまた、少しずつ 日常がずれていき
やがてそれが大きな非日常へと導き出される。
そんな語り口が好き。

○DVD 映画「ブロードウェイ ブロードウェイ」
ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」
のオーディションドキュメンタリー。

オーディションを受けている女性ダンサーの父親のインタビューが心に残った。
彼は40歳過ぎた頃 怪我でダンサーを断念した。

『明日の事はわからない。
だから毎晩が舞台の初日であり、千秋楽でもある。
何もかも不確かだ。

ダンスは自分のすべてで宇宙だ。
だから最もつらいのは、踊れないこと。
私はダンサーだ。踊れなくなった私は何者だ。

・・・・私はダンスを愛している。愛したことに悔いはない』

○映画「グラン・トリノ」(監督 クリント・イーストウッド)
4月&5月の文化部活動_f0189447_0343789.jpg
イーストウッドがちゃんと答えを出して提示している。
この人は生きる事と死ぬ事とに ずっと向き合って 映画を作っている。
本物の「作家」だと思う。 

○本「袋小路の男」(著・絲山秋子)

なんとも言えない距離感の男女が
心に浸食して、 たまらない。

「手の中に転がりこんできた十円玉の温度で、
あなたの手があたたかいことを知った」

「何日も何十時間も、私は物語をした。
恋とセックスとお金以外の話。
はっきりしない二人の関係以外の話。
もう間に合わない三月〆切の小説以外の話。
そして物語は、私を蝕んでいった。」

という描写がせつないほど
心につきささる。
by yukikomishimafilm | 2009-04-24 01:54 | 三島の関心空間